【企業研修ネタ】人間の能力って何だろう?

キリンのカリスマ商品企画部長として知られ、湖池屋の社長に転身した佐藤章氏は、「マーケティングには”いい人”が向いている」とNHKプロフェッショナルの中で言っていました。企業内弁護士を増やすシンポジウムでもトヨタの法務部長さんは「人間力のある弁護士さんなら雇いたい」と発言していました。

「いい人」とか「人間力って、しょせん精神論じゃんー」

と考える方もいるかもしれませんが、人間は潜在意識で相手がどんな存在かを敏感に感じとります。

モチベーションや学習意欲の研究の大家、鹿毛雅治博士の著書にも「能力の一つの要素には誠実さが含まれる」と書いてあります。

人間の能力には、読み書き計算などの「認知能力」と、他社に配慮したり人の心を読んで行動したりする「非認知能力」というものがあります。

実は、非認知能力の方が、一生をかけて変化することができると言われています。

お互いが「なーなー」なゆるい社風も物足りないかもしれませんが、足の引っ張り合い、刺し合いが日常茶飯事の会社も心が休まらないですし、事業が前に進みません。

非認知能力は、アナログゲームを使ったゲーミフィケーションで改善することが可能ですので、離職率が高い会社などは、組織として一度改善に取り組んでも良いかもしれません。