【組織開発・書評】人は職場でどうやって意思決定しているのだろう

西川真規子・法政大学教授 緒「初めての組織行動論」は、薄くて平易な語り口で書かれている入門書ですが、どうしてなかなか、多書にはない気づきを与えてくれる書籍です。

読んでいて一番示唆的だったのが、「組織の一員は、どういう内的な動機で意思決定を行なっているか」に関する記述でした。

本書によると、人が意思決定する際の要因の順番は、

1.他人に影響力を及ぼしながらの意思決定を図れるか

2.周りとの関係性を配慮しながらの意思決定

3.決定において自分の裁量が感じられるかどうか

の順になるそうです。

人はやはり、自己効力感や一定の裁量感を感じられないと、モチベーションが燃え尽きてしまうのかもしれません。

組織の構成員にモチベーションが感じられない場合は、組織内の意思決定の仕組みについて今一度点検した方が良いでしょう。