【キャリアデザイン】自分の働き方に役立つ”T型”の視点

就職や転職が決まって入社したものの、自分の立ち位置や職場での振る舞い方がわからずモヤモヤしている方は結構いるのではないでしょうか?


そんな時に役に立つのが、組織コンサルタントとしてもキャリアデザインの専門家としても活躍する高橋俊介氏がご著書の中で紹介している“T型”という考え方です。


アルファベットのTという文字は、直線が左右と縦下に伸びた形をしています。これを職場でのあり方になぞらえると、


・左右は、職場での人とのつながりにどれだけ関与できるかの度合い
・縦は、自分の専門性や自分が興味のあることをどれだけ掘り下げられるか


ということになります。

つまり、「人付き合いは少し苦手だけどひとつのことを掘り下げたりスキルを磨くのが好きだ」という方は、縦の直線が長いT の字になりますし、「専門的な勉強は好きじゃないけど、職場では部署と部署の垣根を超えて人と人をつなげたりしている、そしてそういうネットワーカー的なことに生きがいを感じる」という方でしたら、左右の直線が長いT型になると思います。


これは自分のタイプを型にはめて働けということではなく、Tという字を使って自分の特徴を把握すれば、より自分の強みを生かしやすくなるのではなかということなのです。


人間的に不器用だけど専門性の強い方は、専門性の強い者同士の「専門性村」を作ることで守ってもらえることもあるはず。専門性に自信はないけど、社内外でのネットワーク構築が得意という方も、それはそれでいろんな場面で重宝してもらえるはず。どちらのタイプも弱い部分ばかりに目がいって自己肯定感が下がるということが減るはずです。


T型、なかなか便利な概念だと思います。