能力が高い社員だらけだと組織は伸びるのか?

「日本では優秀な人材が大企業にストックされている」とよく言われますが、そのいっぽうで自己研鑽、自己投資を怠ったがゆえに中年期を迎えて会社から放り出されてしまう社員もいます。

気鋭の組織コンサルタントが書いた新著、勅使川原 真衣「能力の生きづらさをほぐす」は、組織がパフォーマンスを発揮できるかどうかは、それぞれのメンバーの「組み合わせ」だと言います。そして、能力だけでなく「気質」も重要だと。

ここで能力だの気質だのという言葉が出てきたので、少し敷衍しますが、人間の能力には、読み書き計算などのいわゆる学習能力的な認知能力と、コミュニケーションや協調性といった非認知能力があります。この認知能力と非認知能力はどちらも15歳までにある程度身に付けることが重要であるとされています。そして、その後も伸び続けると言われるものの、最近では、認知能力よりも非認知能力の方が伸び続ける(80歳くらいまで)とされています。

つまり、気質のようなものも生まれつきではなく、改善ができるということです。そして、組織の個々の成員の組み合わせ、関係性にメスを入れれば、組織のパフォーマンスは大きく向上するかもしれません。

少数精鋭をうたいながら、お局様ばかり残っていたり、全然新しい人が入って来ないだけの組織はたくさんあります。

自社の組織開発のあり方を少し考え直してみたいものです。

#組織開発、#能力とは、#伸びる組織とは