トラウマというのは、「嫌な思い出や体験にフタをする機能がうまくいかない状態である」ということが最近わかってきたようです。日本の有名な若手脳科学者のツイッターの書き込みで知りました。
親からの虐待、恋人からの暴力、職場の上司からの罵倒や中傷、などなど、人はその時受けた理不尽な体験をある時期に再び思い出してしまいます。
思い出す頃には「それに耐えられるだけの自分」に成長しているのが通常なのですが、そうでなかった場合が厄介です。「あの時何もできなかった自分」を責めるあまり、自傷行為に走ったりする人もいます。
トラウマによるダメージに耐えうるだけのフィジカル、心理的な安全を確保すること、起こったことを再解釈できるだけの知的成長、などなどトラウマが「突然ですが久しぶりーこんにちは」とやってきた場合に備えて、整えなくてはならないことはあります。
ただ、整えなくてはならない要素というのは自分自身の中に必ずあります。必ず。
※サイコセラピーエリアSelf のnote(藤史貴生)から転載いたしました。