コラム

  • 先日、キャリアと人生に悩む方のコーチングをしました。

    先日、コーチングを提供させていただいたクライアント様は、40代半ばの大手製薬会社勤務の方でした。

    入社後、30代前半で海外勤務も経験した方でしたが、次第に周囲の旧帝国大学や有名私立大学の社員が重宝される社風に納得がいかなくなり、「自分ほど深い洞察力と思考力がある人間はいない」という自負から、それらの社員を論破するようになりました。

    そうして、大きな社内プロジェクトのために行内に派遣されたコンサルティング会社の代表とも衝突してしまいます。

    現在は、部下のいない遊軍管理職として、自分のために充てがわれた部屋に9時~5時で勤務する日々。

    「もっと自分と同じような優秀な人と働きたい。ゴールドマンサックスなんていいかもしれない。いや、ボストンコンサルティングかな。しかし、優秀な人が多すぎて自分が埋没してしまうかもしれない」

    逡巡する日々だそうです。

    そして、年齢的には会社員人生の折り返しのため、晩年に人生を振り返った時に、後悔のないように人生の目標を再設定したいとのことでした。

    仕事に生きるか。家族のために生きるか。またはその両立は可能なのか。

    寄せては返す波のように、クライアントの頭には、いろいろな悩みが浮かんでは消えていきます。

    さて、こういう場合、どういう目標が浮かんでくるのでしょうか?

    そして、そもそもすぐに目標は浮かぶものなのでしょうか?

    こちらからからも色々と介入課題を提示させていただきましたが、とても考えさせられる刺激的なコーチングでした。